海に持っていきたいね(*^-^*)

・フーシャ村

戦後間もなくにもかかわらず、フーシャ村にやってきたガープ。
村人もルフィやこれからの世界を心配してガープに聞きます。

そこに、酒場から飛び出してきたダダン。

「どの顔下げて帰って来やがったァ~~!!!」

棍棒で、ガープに一撃!

「てめェあの戦争の現場にいて!!!」
「あいつらの目の前にいて…!!!」
「………!!! なぜエースを見殺しにした……!!!」
「家族より任務かよ!!! おいガープ!!!」
「何が海軍の英雄だァ!!! くたばれ!!!クソジジイ」

普段はガープの前に腰の低いダダンが、怒りのままに殴りつける。
それを止めるマキノさん。

「手の届く距離で二人を救えなかったガープさんが……!!
一番辛いに決まってるじゃない!!!」
「違う……一番辛いのは……!! ルフィの奴さ!!!」

その言葉で、マキノさんが思い出す子供の頃のエースとルフィの姿。
エースとルフィにとって、ダダンは母、マキノさんは姉のような存在。
マキノさんは耐え切れずに走り去って行きました…

そしてルフィの無事を聞いたダダンは。

「この先どんな海賊になろうとあたしはあいつの味方だよ…!!」


まさしく、母の言葉。


・墓標

遠く離れた新世界のとある島。
そこには大きく立派な白ひげの墓と、並び立つエースの墓。
シャンクスとマルコ、そして白ひげ海賊団の面々。
その中にはジョズもいました。生きてたんだね。

『いいかルフィ 勝利も敗北も知り逃げ回って涙を流して男は一人前になる』
『泣いたっていいんだ……!! 乗り越えろ!!!』

それは、決して逃げなかったロジャーやエースとはまた違った、
シャンクスの思う男道。
シャンクスもどうしようもない現実を前に打ちのめされたことが何度もあったのでしょう。
そして這い上がり、強くなった。
果たしてルフィは、同じ道を辿ることが出来るのか。


・ルフィとジンベエ、そしてエース。

女ヶ島。
自分の無力さから、自分を傷つけるルフィ。
それを止めようとするジンベエ。

怒りをそのままジンベエにぶつけるルフィ。しかし、ジンベエの相手にはならず。
そして、ジンベエはルフィに問いかけます。

「もう何も見えんのかお前には!!!」
「どんな壁も越えられると思うておった自信!! 疑う事もなかった己の強さ!!」
「それらを無情に打ち砕く手も足も出ぬ敵の数々…!!!」
「この海での道標じゃった『兄』!! 無くした物は多かろう」
「世界という巨大な壁を前に次々と目の前を覆われておる!!!」
「それでは一向に前を見えん!! 後悔と自責の闇に飲み込まれておる!!」
「今は辛かろうがルフィ…!! それらを押し殺せ!!! 失った物ばかり数えるな!!!」
「無いものは無い!!!」
「確認せい!!お前にまだ残っておるものは何じゃ!!!」

なんという名台詞。心を打ちます。
ジンベエは本当に良い保護者役だなぁ。

そして、指折り数えるルフィ。
ルフィに残されたもの。それは勿論…

「仲間がいるよ!!!」

見開きで、きたーー!!
ルフィを立ち直らせるもの、それはやっぱり仲間!!
ワンピースの醍醐味であり、外せないものは、やはり仲間との絆です。

そして、ジンベエにはルフィのその答えが分かっていたはず。
思い返すのは、エースの言葉。

『3年振りに弟に会ったんだ アラバスタ王国で…』
『一目会っておれは…安心した なぜだと思う?』
『もうおれの後ろをついて回るだけの昔のルフィじゃなかった……!!』
『あいつにはもう…頼もしい仲間達がいた 何があっても大丈夫さ』

エースはかつてアラバスタで、麦わら海賊団に言いました。

「できの悪い弟を持つと…兄貴は心配なんだ 
おめェらもコイツにゃ手ェ焼くだろうが」
「よろしく頼むよ」

サボが、手紙でエースに伝えた言葉。
それを今、エースがルフィの仲間達に伝える。まさに、『受け継がれる意志』。

ルフィはやはり、仲間あってのルフィなのです。